もしも、大切な革ソファがひび割れてしまったら。
革ソファはとてもデリケートなので、しっかりとケアしないとすぐに劣化してしまいます。特に革ソファの劣化で気になるのが、ひび割れ。ひどくなるとレザーが捲れたり、ボロボロとして見た目だけでなく使い心地にも影響してきます。
レザーソファをなるべく長く快適にご使用いただくために、今回はそんな革ソファのひび割れを修復する方法と、未然に防ぐ方法をご紹介したいと思います。
— 目次 —
ひび割れの原因とは
革ソファの原因はまず、油分不足による乾燥です。これは保湿クリームを塗ることで防ぐことができますが、日頃からあまりケアをしてこなかった場合には、ソファ自体が乾燥してひび割れやすくなってしまいます。
また、空調の風がダイレクトに当たる場所に置いたり、直射日光に当て続けるのも乾燥を起こしやすく、ひび割れの原因になります。冬場はストーブなどの熱にも注意しましょう。
これらを未然に防ぐためには、定期的なお手入れと、革ソファの設置位置に注意する必要があります。乾拭きなどの日頃のメンテナンスに加え、年に2〜4度、季節の変わり目には専用のクリーナーや保湿クリームを塗って油分を定期的に補ってあげましょう。保湿クリームを塗ることで乾燥してガサガサだった表面もくたっと柔らかくなり、座った衝撃でひび割れることがなくなります。
また、紫外線や直射日光による乾燥を防ぐには配置場所を変えるのが一番ですが、お部屋の構造上、ソファを動かすのが難しいという場合は、窓ガラスにUVカットのフィルムを貼るなどして、少しでも日差しによるダメージを受けないようにしましょう。
革ソファのひび割れ補修に使えるアイテム
ソファのひび割れには、主に以下の4つのアイテムが使われていますそれぞれに良い点、悪い点があるので、ご自身で修復される場合、どの方法が合っているのか検討してみてくださいね。
・スプレータイプ: 広範囲にムラなく塗れる。ただし、色を混ぜるのが難しいので、黒・白などの単色ソファ向け。
・ペンタイプ: 小範囲向けで、簡単に塗れる。重ねて色を塗れるので、色の調節が可能。
・ペーストタイプ:一番おすすめなアイテム。色を混ぜて調整でき、小範囲から広範囲まで塗れる。
・補修シート:ひび割れたり、破れてしまった箇所を隠せる上、伸縮性があるので座面などカーブしている箇所にも貼れる。しかし、ソファに馴染みにくく修復箇所が目立つ。
ソファの色にもよりますが、修復箇所が目立たないようにするにはいくつかの色を混ぜ合わせ調整することをおすすめします。
レザーソファのひび割れ補修方法
今回は、小範囲から広範囲まで幅広く使うことができ、色の調整も可能なペーストタイプの修復方法をご紹介します。
- 掃除機でゴミや埃を吸い取る
- 専用のクリーナーを使って汚れを落とす
- 柔らかい布でクリーナーを拭き取る
- 補修ペーストを布にとり、ひび割れている部分に塗り込む
- しっかりと乾燥させる
- 保護クリームを塗り油分を補う
汚れを取る作業や、乾燥させる時間があるため、補修作業をする際は時間に余裕を持っておくことをお勧めします。
また、経年変化をしている革ソファであれば、単一の色ではなく、混ぜ合わせて調整する必要があるため、濃淡の違うペーストを2色以上準備しておくと、より自然に仕上がります。ペーストを塗布する際は、ひび割れが目立つからと大量に塗り込むのではなく、数回に分けて少しずつ塗るようにしましょう。大量にペーストを使うことで、色むらが起きたり、余計な汚れを作ってしまう原因にもなります。
乾燥させる際は、ドライヤーは使わずに、もちろん自然乾燥で。
レザーソファの破れやひび割れがひどい場合は?
自身の修復ではどうしようもないくらい、ひび割れや敗れがひどい場合には、専門の業者に頼むのも一つの方法です。一度プロにしっかりと修復してもらい、それからはできる限り、日頃のケアと自分にできる修復方法で長持ちさせると良いでしょう。
または、ソファカバーで大切なソファを覆ってしまうという方法も!こちらは無印良品の2005年版ソファ。フレームの構造などは丈夫でまだまだ使えますが、やはりレザーが傷んできてしまっていますね。
そしてこちらがコンフォートワークスのソファカバーをつけた様子。カバーを取り付けただけで、まるで新しいソファのようですよね!
革ソファは、ヴィンテージタイプのものも多いと思いますが、コンフォートワークスではすでに廃盤モデルや、カバーリングタイプでないソファであっても、ブランドの構造が許す限りフルオーダーメイドカバーを注文できるので、デザインを損なうことなく新しいソファカバーを手に入れることができます。
おわりに
今回は、ひび割れてしまったソファを修復する方法と、未然に防ぐ方法をご紹介しましたがいかがでしたか?大切に使っていても、長年使っていると少しずつ傷やひび割れも増えるものです。それを放置せず、こまめに修復してケアすることで、何十年でも使うことができるのがレザーソファの魅力です。大切なソファを長く愛用するために、今回ご紹介した方法をぜひ参考にしてみてくださいね。