質が良くお手頃な値段、かつモダンで洗練されたデザインの家具と言えば、IKEAが最初に思い浮かぶ小売店でしょう。
でも、大学を卒業後しばらく経ちキャリアを積んだあなたは今、家を購入しようとしています。しかも大学の寮とはまるで違って見える空間を作りたいと、強く思っていることでしょう。
自分だけが持つスタイルを反映させた、そして何よりも大人な空間がいいと。
そしてこう思います。IKEAの家具を買うのを卒業するころかな、と。
その卒業を決断するときに役立つ質問をいくつかまとめましたので、ご紹介します。
予算はいくら?
実用的な思考の私たちですが、これだけは言っておきたいということがあります。結局は予算で選択肢が決まることになるので、十分なお金がなければ、最も財布に優しい選択肢の1つとしてIKEAが挙がるのは間違いない、ということです。
でも勘違いしないでくださいね。IKEAには素晴らしい製品がありますので、そのつもりでなくても予算を使い果たしてしまうこともよくあります。
反面、もっと特別なデザインを探していて、それほど簡単には手に入るものではないけど買う余裕はあるということなら、IKEAから卒業するときが来ているのかもしれません。
生活状況は?
家具をどこから購入するかは、生活状況に大きく関わります。
賃貸住宅に住んでいますか?いつでも簡単に荷造りしていつでも動かせるものを探していますか?どちらの答えも「イエス」だとしたら、IKEAが頼りになります。
IKEAでは理想的なフラットパック型が提供されており、大変楽に動かせるようになっています。製品の分解がとても簡単で、移動や運搬時にも、家具をそのまま移動させるよりも負担が少なくなります。
フラットパックのもう1つの利点は、家具のカスタマイズ性が高いということ。このような簡単な方法を使って、今持っている家具に少し手を加えたり、あるいは全体を改造したりすることができます。
反対に、次の世代に受け継がれる家具にお金を投資したいと考える人もいるかもしれません。
その場合は、フラットパック以外の物を考え、家族で相続される価値のある限定ブランドやカスタムメイド品、一点ものを探すのが良いでしょう。
DIYが好き?それとも嫌い?
自分で家具の組み立てができると、とてつもない達成感をいつも感じますか?
2011年に行われた「IKEA効果」:労力が愛情を生むとき(“IKEA Effect”: When Labor Leads to Love)という実験では、DIYプロジェクトに対する評価が、組み立て済みの製品に対する評価と差があるかを解明しようとしました。その報告では、DIY好きの被験者は自分で組み立てた製品を高く評価する傾向にある、ということがわかりました。
逆に、帰宅してから自分で組み立てなければならないことに気付く、そんな家具の買い物は絶対に嫌だという人もいるでしょう。
IKEAの家具には、組み立て説明書やネジ、ボルトなど組み立てに必要なものがすべて付属していますが、家具をDIYすることを考えると(誰かにお金を払ってやってもらうことも含めて)どうしてもイライラを感じてしまうのなら、IKEAでの買い物は考えない方がよいかもしれません。
あなたの年齢は?
年齢とIKEAでの買い物に何の関係が?と疑問に思うかもしれません。
金融会社のアーネストが実施した調査によると、消費者がIKEAで買い物をしたかどうかには年齢が関係しているとのことです。
同社では1万人超のアメリカ人買物客を対象に、消費傾向のデータを分析しました。そこでわかったことは、キャリアをスタートすべく初めてアパートに引っ越すという20歳代の買物客は、手頃な価格の家具を求める傾向があるということでした。
一方で、30代半ばの人たちの購買傾向は異なっており、対象者の多くが34歳までにIKEAでの買い物をやめたことがわかりました。
あなたがIKEAにインスパイアされた家(私たちはそういうのが大好きなのですが)を持っているとしても、若い頃にIKEAから多くの家具を買ったこと、それを10年ぐらい大事にしてきたこと、そして今はもっと限定ブランドや高級ブランド品に惹かれ始めているということは良いことでしょう。
いずれにしても、自宅にIKEAの家具がたくさんあるのは決して悪いことではありません。なによりIKEAの家具で簡単に家をリッチにランクアップさせることだって可能なんですから!
IKEA家具をお持ちの皆さま、コンフォートワークス編集のEブック「Timeless Living: IKEAのアイディアがつくる美しい家」(英語)もぜひご覧になってみてくださいね。