皆さんから、特に私たちのソファカバーをお使いの方から「ソファカバーの染色は可能ですか?」というご質問をいただくことがあります。
皆さんも、私たちと同じくらいお部屋を装飾するのが好きで、ソファをより素敵にする方法を探したり、さらにカスタマイズしようと思ったりしてますよね。今回はそんな皆さんのために記事を書いてみました🙂
1. 生地をチェック
はい、ソファカバーを染めることは可能です。でもまず最初に生地の組成を確認する必要があります。
例えば、バイキャストレザーやポリエステルを使っている場合、染色はお勧めできません。
- ポリエステル: 天然素材に勝るポリエステルの大きな利点は、汚れに強く耐久性があること。ただ染色に向かないのがこの生地の欠点です。
- ベルベット: 普通ベルベット地は主にポリエステル繊維で作られています。ですから前述の通り、染色はお勧めできません。
- コットン: 手染めに適した素晴らしい天然繊維です。繊維に空洞が多いので色素の吸収を助けてくれます。コットンのソファカバーをお持ちの方には朗報ですね。
- ウール: ウールもまた染色しやすい天然素材です。ただ他のどの天然繊維よりも弱いことを覚えておきましょう。ですから染色の工程では特別の注意が必要です。
- シルク: シルクで作られたソファカバーは多くありませんが、もし染色したいのであれば、シルクの繊維は新しい色をとてもよく吸収してくれますよ。
- レーヨン:人工シルクとして知られていますね。この生地は普通セルロース繊維を使って生産されています。レーヨンは水に弱く、そのため”ドライクリーニングのみ”と表示されることが多いです。もしこの生地を染めるなら手染めがお勧め。
- ナイロン: ナイロンは合成繊維で作られていますが、ユニークな化学的性質を持つため全く問題なく染色することができます。
- リネン: リネンは亜麻の繊維から作られた耐久性のある素材です。最大でコットンの3倍もの強度があり、その明るい色味と天然繊維のおかげでとても簡単に染めることができます。
- バイキャストレザー: この素材はその性質上染色することはできません。もしバイキャストレザーのカバーをお持ちで色を変えたいと思ったら、ウェブサイトで私たちのレザー生地をチェックして新しいソファカバーをオーダーして下さいね。生地サンプルはこちらからご注文下さい。
生地の60%以上が、例えばコットンなどの染色可能な繊維で組成されている場合、残りの繊維が染色不可であっても、普通は化学染料で染めることができます。
ただし、染め上がりの色が100%染色可能な生地を使った場合よりもかなり薄くなるのでご注意を。
生地が”ドライクリーニングのみ”と表示されている場合、染色はお勧めできません。
2. 染色剤を選ぶ
さて、これでソファカバーの生地について少し詳しくなったかと思いますが、次は染料を選んでその使い方について理解していきましょう。
まずは最も一般的な染料のタイプに関する概要からお話ししますね。
- 天然染料: 主に植物から抽出された染料です。天然繊維で作られた生地は天然染料に最も適しています。コットン、シルク、ウール、リネンにお勧めです。
- 酸性染料: この染料は非常に水に溶けやすく、他の染料より耐光性があります。シルク、ウール、ナイロン、その他アクリル繊維にお勧め。ただし、酸性染料はコットンセルロースと相性が良くないのでご注意くださいね。
- 直接染料: 着色された水溶化合物の一種で繊維に親和性を持ち、”直接”染色することができます。コットン、レザー、ウール、シルク、ナイロンにお勧め。
- 反応染料: セルロース繊維の染色にはこの染料を使った方法が一番重要かつお勧めできます。というのもセルロース繊維を反応染料で染色すると永久に色落ちしないんです。
染料と染色方法を選ぶ際は、生地の取り扱いに関する注意事項をよく読んで、染色に適した水温か確認しましょう。ほとんどの場合お湯を使うので、生地が縮む可能性があります。この情報はよくチェックしてみて下さいね!
ソファカバーを染める特定のブランドをお探しでしたら、リットダイがお勧めですよ。アマゾンで簡単に手に入ります。このブランドは様々な特性やカラーを持つバラエティ豊かな商品を取り揃えています。カバーを染めてみたいとお考えなら、絶対にチェックするべきブランドですよ。
ダイロンはもう一つの良いブランド。イギリスのブランドですがオーストラリアでも手に入ります。商品のクオリティが高いので選択肢に加えてみると良いですね。
3. 染色方法を選ぶ
さあ、楽しい工程がやってきました。染色方法の選択です。家庭での染色は主に洗濯機染めと手染めの2種類。選んだ染料にはお勧めの染色方法が記載されているかと思いますが、ここではその内容をちょっとご紹介しておきますね。
- 洗濯機染め: よりムラなく染めることができますが、生地を傷める可能性もあります。洗濯機染めの前には、生地のお手入れ方法と製品の説明書をよくチェックしましょう。
- 手染め: シルクやレーヨンといった繊細な生地に特にお勧め。洗濯機を使う代わりに、水、染料、カバーを入れるための大きな容器が必要です。
4.カバーを洗う
染色の工程をスタートする前に、カバーを清潔にしておくことが重要です。いつものようにお洗濯すればホコリや汚れのない清潔な生地になり、ムラなく染めることができますよ。
5. 生地の脱色
カバーを洗濯したら、脱色剤やプレダイ(色抜き)製品を使いましょう。これらの商品は漂白剤と似ていますがダメージはありません。生地の色を白く、または薄くしてくれるので、新しい色が吸収されやすくなります。明るい色味にしたい場合は役立ちますよ。
6. 染色剤の使用説明書に従う
さて、ソファカバーの洗濯と脱色はお済みですね。次はいよいよ染色剤を使いますよ。使用説明書にきちんと従って下さいね。ほとんどの場合、染色剤に水を加えてよく混ぜ、ソファカバーを浸けるだけで良いはずです。
仕上がりを良くするために塩を加えてみて下さい。染色の過程で触媒の役割を果たすので、色持ちを良くして効果的な染め上がりになりますよ。
生地を5分程染料に浸けたら、ホワイトビネガーを1カップ加えてみて。この方法でもムラのない仕上がりになります。
7. カバーを乾かしたら・・・出来上がり!
さあ、これでおしまい!あとは乾かすだけで新しい色に染まったソファカバーの完成です!お使いになる前にもう一度洗濯することをお勧めします。こうすればきちんと染まっているか確認できますし、余分な染料も落とすことができます。もちろん、染料の使用説明書ももう一度チェックしましょう。
「ソファカバーをどうやって染めたらいい?」という皆さんの疑問を解決して、この記事がお役に立つ事を心から願っています。皆さんの感想をお待ちしていますね。
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もしソファの改造や張り直しをお考えでしたら、こちらの記事、あなたの古いソファを復活させる方法をチェックしてみて下さいね!
それではまた!